同盟の形骸化 2015 1 25

書名 迫りくる「米中新冷戦」
著者 古森 義久  PHP

 さっそく、この本から引用を始めましょう。

「中国が日本を攻撃しても、アメリカは軍事介入すべきでない?」

「台湾や日本より、中国が重要」と考える人たち

 オバマ政権内部には、軍部も含めて、
「中国が台湾や日本に軍事攻撃をかけてきても、
米軍は介入すべきではない」という意見が広まっている。
こんな恐るべき実態が、最近のアメリカ議会の公聴会で明らかにされた。
 オバマ政権内部の反戦・厭戦の志向は、
2014年1月30日の米中経済安全保障調査委員会の公聴会で明らかにされた。
 そのなかで、注目すべき証言をしたのは、ロジャー・クリフ氏だった。
クリフ氏は、アジアの安全保障、とくに中国の軍事動向の専門家である。
国防長官の直轄機関で働いたこともあり、
歴代政権の国防総省内部の実情に詳しい。
 クリフ氏の証言の重要部分を紹介しよう。
「オバマ政権内部には、国防総省や各軍部内の、
驚くほど多い数の人たちを含めて、
尖閣諸島や南沙諸島はむろんのこと、台湾さえも、
中国と軍事対決をして守るほどの価値はないと述べる人たちが存在する。
 この人たちは、中国が、
アメリカに到達する能力を持つ核ミサイルを保有しており、
中国は、アメリカの経済や安全保障にとって、
台湾や日本、フィリピンなどよりも重要だから、
中国の拡大する軍事能力にアメリカが対抗する必要はないと主張する」
(引用、以上)

謝罪外交 2013 8 18

書名 いつまでもアメリカが守ってくれると思うなよ
著者 古森 義久  幻冬舎新書

「謝罪外交を繰り返すオバマ政権」
 これは、この本では、43ページから始まる、
「オバマの謝罪外交」というところを読めば、
そう思いたくなるでしょう。
 確かに、ここに掲載された一連の演説を読めば、
共和党が、オバマ氏の演説を、
「謝罪外交」とか「謝罪の旅」(外国訪問)と非難する理由があります。
 著者によれば、オバマ氏は、
アメリカの従来の「あり方」には、
むしろ批判をぶつけることが多いという。
 アメリカの超大国としての実績でさえも、
あえてミスや欠陥を指摘して、
事実上の謝罪をするという傾向がちらつくのだと指摘します。
 これは、よく言えば、「謙虚である」と言えるでしょうが、
悪く言えば、「自虐的」と言えるでしょう。
 謝罪外交といえば、日本政府の「お家芸」でしたが、
時には、オバマ氏の方が、それを上回り、
日本人としては、びっくりでしょう。
 もしかすると、日本人は怒るかもしれません。
「日本の『お家芸』をオバマ氏に奪われてしまった」と。
これを「生きがい」している日本の政治家もいるからです。
 もう少し、この本から引用しましょう。
「軍事力を忌避し、軍事力の効用を認めたがらないオバマ大統領」
 オバマ大統領は、そもそも軍事力が嫌いだ。
アメリカの国政レベルでは、そんな認識がよく語られる。
これは、保守派だけからの評価ではない。
与党の民主党側にも浸透した認識だと言える。
(引用、以上)





























































































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